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ピピピーーー…
「…………ん…。」
まだ、眠い……。
寝返りを打とうと、身体を捩る。
(もぞ…)…?なんか顔に当たって…
少しだけ目を開けてみると、夜人さんが傍らで寝息を立てていた。
「え?あ、あれ? 昨日、仲直りしてそれから眠くなって……」
よく見ると、夜人さんの腰にがっしり僕がしがみついて寝てしまっていたらしい。
なんか悪いことしちゃったな……。
そんなことを考えながら、ぼんやりと夜人さんの顔を眺めた。
「んん……、」
あ、起こしちゃったかな。
夜人さんの睫毛が揺れて、ゆっくりと瞳を覗かせた。
「……!! あっ、ごめん、ついうっかり寝ちゃった… 」
夜人さんが慌てて起き上がろうとして、なんとなくそれが寂しくて、思わず言葉が溢れた。
「あ、待って!あ、あの……もう少しだけ、こうしてて良いですか?」
「え?…あ、うん…。」
目を閉じて少しだけ夜人さんの服に顔を埋める。
少しだけ絵の具の匂いが混じった夜人さんの匂いと、体温に、ほんの一時の安堵を感じた。
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