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なんで僕なんかにキスを……?
その事がずっと頭から離れないまま、帰宅した。
着替えてる間も、ご飯の支度中も、頭の中で疑問だけが渦を巻いていた。
もしかして、健人は僕のこと……
いや、まさかね。製菓学校でも女の子にモテてるくらいの健人だし、あり得ないよな……
そうだよ、ちょっとからかわれただけだ……。
きっと思い間違「旭くーん?」
「はいっ?!!」
「あっ、ごめん!勉強中だったかな?」
しまった……。
ご飯の支度したまま、すっかり夜人さんを呼びにいくのを忘れてた。
とびきり申し訳なさそうな顔をする夜人さんに、僕は慌てて釈明した。
「いや!違うんです!!すみません、呼びにいくの遅れちゃって…。あ、どうぞ上がって下さいっ」
「ほんと……?なら良かった。じゃあ、お邪魔します。」
そういって、ふわりと微笑む夜人さんを見て、少しもやもやが和らいだ気がした。
でも、時折夜人さんが不安げに「大丈夫?」「何か悩んでるの?」と聞いてくるので、そのたびに苦笑いでなんとか誤魔化し続けた。
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