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「……と、言うわけで……すみませんっ夜人さん!」
「あはは、いやいや全然いいよー」
「……おじゃましまース」
夜人さんに訳を話終えた頃、同じくして健人も到着してしまい、急遽、健人も一緒にお昼を食べることになった。
なんか……、すっごく謎メンじゃないか……
やっぱ強引でも部屋で待ってて貰えば良かったかな……。
二人を置いて台所に向かうのは不安しかなかったけど……仕方ない。
「ぼ、僕支度してくるから二人とも待ってて…」
「おれも手伝う!勝手にお邪魔しちゃったし」
「え?あ、、ありがと…?」
健人がそう言うので、一緒に台所へと向かった。
トントントンーーーーー……グツグツーーーーー……
二人きりの台所に謎の沈黙が続いた。
包丁と鍋の音だけが響く。
……なに気まずい感じになってるんだ。。
何か話そうと必死に考える時間だけが過ぎた。
「なぁ、」
先に口を開いたのは、健人の方だった。
「あの人って、どんな人なの?」
「…へ?」
ど、どんな…人…? 夜人さんが……?
どう答えたらいいんだろう……
突拍子もない質問に、僕は答えにつまった。
「や、優しいよ…?」
「そうじゃなくて…、いやそれもいいんだけど、、もっと他にさ……?」
僕にとっての夜人さんは……、
ボゴボゴボゴーーーーー、
「ん?……………………あ"!!」
火にかけていた鍋がいつの間にか沸騰し、吹き零れていた。
咄嗟に鍋を火から離そうと手を伸ばす。
「あっ、ばか!!触んな!!」
健人の声が聞こえた時にはもう遅く、
ーーーガッシャーン!!!
熱くて一瞬手を離した瞬間、盛大に鍋をぶちまけていた。
「あぁ、もう…やっちゃった……」
「旭、手貸せ」
「へ?なに…」
そういいかけた時、伸びてきた健人の手が僕の手首を掴んだ。
そのまま引き寄せられ、蛇口の流水にさらされる。
「あ、ありがと……」
「うっさい。気ぃつけろよな。」
「うん…。」
なんだろ……
手の火傷よりも健人に掴まれてる手首のほうが、妙に熱く火照っている感じがした。
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