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「おはよ!山城!迎えに来たよ!」
ニコニコ笑っている委員長。
ほんとに来やがったのか…。
「委員長、人の迷惑とか考えたことある?」
「え?俺迷惑だった?」
問いかけに不安そうな顔で僕の表情を伺おうとしてくる委員長。僕はあからさまなため息をついた。
普通、ここまで人に邪険にされたら嫌いになるか、やめるだろ。
「そんなに僕のこと先生に連れて来いって言われたの?」
「いーや?先生最近点呼の時とか笑ってるしね。なんも言われてないけど、何で?」
むしろこっちが何で?だよ。
なんで僕なんかに構うの。
僕は平穏に暮らしていたいだけ。
なのになんで王子様と登校なんてするんだ。こいつと登校なんてしたら全王子様ファンのイジメの的だろうに。
ぁ、もしかしてこいつはニコニコして、それが狙いか?実は僕の事が嫌いで自分の手は汚さずに他の奴にイジメさせようと計画しているとか。
「山城ー?おーい、山城?」
「委員長、見てよ。僕、制服着てるし、ちゃんと学校行くし。別に心配してくれなくても一人で登校できるから」
「えっ、俺と一緒に行くの嫌!?」
むしろ嬉しい奴なんてこいつのファンぐらいだろう。
こいつの親衛隊だって抜け駆けするとボコられるとかなんとか。
「嫌に決まってるじゃん」
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