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保健室の前まできてノックする。
「失礼します」
特になにも返されなかったが、僕はいつも保健室に通っていたので(早退するため)、養護の先生もこんな時に来るのなんて僕だ、ってわかっているだろう。
しかし…………
開けた先には四十代半ばのおばさん養護教諭ではなく……やたら色気を出しているホストのような男性がいた。
「今入室禁止ってプラカード出てたでしょーが。じゃますんなよー」
その人は自分の目にかかってしまった前髪をかきあげた。
「えっと………なんでハダカ?」
その人はハダカで、唯一白衣を身にまとっていた。
白衣を羽織っているため、僕には何も見えなかったが……。
そもそも何でハダカなんだ。
「………暗黙の了解だろーに。保健室で入室禁止のプラカードがあって中に裸の養護教諭が色気出して居たら…そーゆーことだろ?」
なぜかお前アホなの?みたいな視線を向けてくる。
「そもそも誰?」
「俺、一週間前に産休に入った仲谷センセの代わりに来た養護教諭の成宮 雅(ナルミヤ ミヤビ)だ」
うわ………。
「仲谷先生が産休!?」
だって、かなりおばさんだったよ!?
「そう、産休」
そしてその養護教諭(?)はまた髪をかきあげた。色気を飛ばしてくる。
迷惑な話だ。
「雅せんせぇ?まだぁ?」
閉まっていたカーテンの向こう側から甘い声がする。もちろんここは男子校。男の声である。
「おー、ごめんなー。すぐ行く」
その養護教諭もだるそうに返した。
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