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「で、何の用?怪我?風邪か?それとも俺に用?」
ニヤリと怪しく笑う養護教諭。
「はい?」
つい心の声が漏れてしまった。
もしかして、保健室に行こうとした時隆之が俺を止めたのはこの人のことか。
ちゃんと聞いておけば養護教諭と誰かのヤってる場所になんか乗り込んで来なかったのに……。
しかもそのベットの横に脱ぎ捨てられた上靴は色からして一年。つまり同級生。
なんてこった…。
「や、あのだるいんで、早退したいんですけど…。体温はからせてください」
そいつから目を逸らして言うと、両手で強引に僕の顔を掴んで目を合させてきた。
「ちゃんとお強請りしろよ」
一瞬、僕だけ時間が止まった。
「は!?やめろよ!!」
腕を振り回して逃れようとしても腕の力が強く、やっぱり体育やっていれば良かった、なんて悠長なことが頭をよぎる。
「さっき何も突っ込まなかったけどさぁ!?何生徒とヤってんの!?何!?ホモなの!?意味わかんねーし!」
その手から逃れられない恐怖と怒りからつい、まくしたててしまった。
するとキレるのかと思いきや、そいつは大声で笑い出した。
「キミ面白すぎでしょ!?」
なんて言って腹を抱えている。
だから僕はその人から逃げられたはずなのに、アホみたいにそこに立っていた。
「雅せんせぇ。山城なんか相手してないで、俺のことかまってよ…」
養護教諭、成宮が笑い転げているとき、カーテンが開かれた。
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