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―――でも、僕は……。
これは我儘なのだろうか?
少し時間が経ってしまうと、徐々にそんな思考が頭の隅の方から顔を出し、まだ自分は我慢できるんじゃないかと思えて来てしまう。
―――どうすればいい?どうすれば……守れる?
自問に答える声は無い。
徐々に腹が痛くなって更に身体を丸めた叶多は、このまま意識を落としたい……と切実に願うけど、思ったような睡魔はなかなか降りて来てはくれなかった。
こんな状態で眠りに就ける程、神経も太くはない。
そればかりか……時が経つにつれ痛みはどんどん酷くなり……。
―――な……んで?
知識の殆ど無い叶多には、何故こんな風になってしまったか考えてみても分からないが、アナルに直接精液を出され、後処理もされず放置されれば当然ながら腹を壊す。
『何でこんな時に』と内心叶多はとても焦ったが……言わずに粗相をしてしまうより、当然だけど言った方が良いと思って口を開いた。
「……あの、トイレに……行きたいです」
ようやく絞り出した声は、そこにいるかどうかも分からぬ須賀に向けた物だったが、ちゃんと聞こえていたらしく……背後で動く気配がする。
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