アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
86
-
「そんなに怒るなよ。久し振りに瞬の方から話し掛けてくれたから、つい舞い上がっちゃった」
「舞い上がるってキャラじゃ無いだろ?離せ」
「離したら、出て行くだろ?」
「当たり前だ」
正直、生徒会役員とはあまり接触したく無い。
叶多の事さえなかったら……卒業するまで彼の近くにも近寄らないつもりでいた。
それなりの決意を以て圭吾をここへと呼び出したのに、何の収穫も得られないなら、早々に離れたいと思うのは至極当然の事だろう。
「じゃあ……こういうのはどう?俺は知っている事を瞬に話す。だから瞬は俺のお願いを一つ聞く」
「交換条件か。お前……そんな事言うからには、それなりの情報、持ってるんだろうな」
「さあ、それは瞬次第。先に言うけど俺の条件は、瞬が俺の従者になる事。それ以外は聞き入れない」
「なっ」
「小泉君の為に、そこまで出来るなら教えやるよ」
肩越しに振り返ると、端正な顔は相も変わらず薄い笑みを浮かべているが、彼が何を考えてるかは全く以て分からない。
何故彼が、自分を従者にしたいだなんて言うのかも……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
90 / 552