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「ん、ん……んう゛ぅ」
更に……布団を捲った彼の指先が直に肌へと触れてきて、叶多は酷く混乱するが、相手が誰だか悟ってしまえば抵抗出来る筈もなかった。
―――なっ……なん…で?
胸の尖りを確かめるように指の腹が円を描く。
「ふっ……うぅっ」
何度も何度も撫でられる内に芯を持った小さな乳首を爪でピンと弾かれて、叶多は刺激に呻きながら細い身体をビクリと揺らした。
「んっ……あぁっ」
ようやく口が解放されるが上手く空気が吸い込めない。
「なぜ逃げた。今まで散々……」
須賀の声が聞こえるけれど、恐怖に駆られた叶多の頭は考える事を拒否してしまい、彼の放った言葉の意味を理解するには至らなかった。
「ったく……何だって言うんだ」
「……うぅっ」
目を覆っていた掌が外れ眩しさに目を眇めると、次の瞬間灯りは消されてまた部屋の中が暗くなる。
本能的に不安を感じた叶多は身体を強張らせるが、須賀はそれ以上触れる事なく部屋の外へと出ていった。
―――よかった。
扉の閉まる音を聞きながら、叶多は安堵の息を吐く。
今また酷くされたりすれば、自分自身を保っていられる自信がない。その方が楽に生きられるのかもしれないけれど、せめて自分の心だけは誰にも支配されたくなかった。
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