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―――どうして?
何度も須賀と繋がる内、身体の方が心を置いて彼に慣らされてしまったのか?
―――分からない。
「小さいな」
「ぅっ」
肩甲骨の辺りを撫でられ思わず小さな声が上がるが、何度もそこを擦られる内に強張りが徐々に溶けてゆき……。
「おやすみ」
「……すみなさい」
返事をすると、一瞬須賀の呼吸が乱れた気がしたが、それより自分の心臓の音が聞こえていないか心配になる。
全く眠気は襲って来ないが、形だけでも眠ったように見せなければと瞼を閉じると、そこに軽くキスを落とされて心拍数が更に上がった。
―――そういえば……。
彼が自分の話をしたのも、挨拶を交わすのも、初めてだ……と叶多は気付く。
心境の変化なのか、はたまたただの気紛れかなのかは想像もつかないけれど、今までの事を考えると……この先もっと酷い仕打ちが待っているんじゃないかと思えた。
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