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「分からないけど、もしかしたら、須賀は……」
「はい、話はそこまで。後は俺に任せていいよ」
瞬の台詞を遮るように、彼の背後から響いた声。
刹那襲った衝撃によって、叶多はその場に尻もちをついた。
「なっ……」
「ここからは俺が連れて行くから」
「くっ……ぅっ、佐野……お前っ!」
「ご苦労様、久世はそこで休んでな」
一体どこから現れたのか?
何が起きたのか見えなかったが、蹲っている瞬の向こうから、スタンガンを手にした佐野がこちらに手を伸ばしてくる。
「な……ど…して?」
「心配要らないよ。ちゃんと逃がしてあげるから」
「やっ……んぐぅっ」
反射的に逃げようとして叶多は少し後ずさるけど、殆ど動く事も出来ないまま佐野の持つ布に鼻ごと口を塞がれて……。
「んっ、んぅ……」
「おやすみ」
と、囁く声がどこか遠くから聞こえた所で、意識はプツリと闇に堕ち、身体がカクリと脱力した。
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