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「悠哉は優しくシてくれた?」
「うっ…くぅっ」
「相当気に入られてたって、智也から聞いてる」
柔らかい声でそう告げながら、叶多の頬を両手で挟んだ唯人が顔を近づけてきた。
月の光を背に受けていて、どんな表情をしているのかはあまり良く見えないけれど、どちらにしても動けないから、為されるがままになるしかない。
ーーーどうして……。
こんな事になっているのか?
そして何故……唯人は須賀と佐野の事を、名前で呼んでいるのだろう?
分からない事だらけの叶多は、それを唯人に訪ねたくて唇を薄く開いたけれど、呂律も上手く回らないから、ただ呻くしか出来なかった。
「でも、叶多は約束したよね。ずっと一緒に居るっ……て。破ったりしないだろう?」
甘い声音でそう囁いた口端が、愉しそうに上がっていく。
薄暗いせいで良く見えないが、艶を帯びたその表情は……長い付き合いがある筈なのに、初めて目にする類の物だった。
「さて……と」
ベッドヘットへと伸ばされた手がカチリと何かを押すと同時に、部屋の天井の四隅に付いたライトへと……淡い光りが灯される。
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