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そんな顔されたら、年上としてどうにかしてやんなきゃって思ってしまう。
このままほっといたらまた死に急ぐようなことしそうだし…うちに連れて帰るか…?
猫でも拾ったと思って…
オレ猫好きだし…っていやいやそれは関係ないな…
「おいっ、お前いくつだ?」
「?…21ですけど…」
「大学生か?」
「まあ、はい…」
「ほう…結構若いな…」
「え?あなたもそのくらいじゃ……あ、スーツ着てるから違うか………」
「おまっ!オレの気にしているところを…くそぉ…」
そうだ、オレはスーツを着てるのだ。そのくらいでしか社会人だと証明できることが見た目にない。
要するに…思いっきり童顔ちびなわけだが、それがなんだ。
オレだって頑張ってるわい!!
「えっ、あっ、す、すいません…」
「オレはな…こんなんでも37歳なんだよっ!!!」
「えええ!?」
「驚きすぎだばーか!ばーかばーか!」
「あ、すいません…」
「ちょっと背が高いからって調子乗りやがって!…つーか何笑ってんだおまえ…」
「ちょっと面白くて…」
「いっこも面白くないわ!ふんっ」
「すいません」
「笑いながら言ってんじゃねえよ…」
「ははっ」
さっきまで死のうとしてたやつとは思えん笑顔だな…まあ、良しとしてやろう。
「ふっ…んで、名前は?」
「福田…憂心(ふくだ ゆうしん)です…」
「うむ。憂心、ちょっとついてこい。」
「はっ?、へあ、はいっ」
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