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飼い主の、苦悩。
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ああ…なんて恥ずかしいことを…
あのあと、憂心の荷物を取りに行って、スーパーに寄った。だが帰った今でも尚恥ずかしい。
それと…
『おれも好きですよ、冬人さんっ』
が頭から離れない。
「ぬあぁっ…!」
お風呂に入れば忘れられると思ったのに!
バシャバシャと水を叩く音だけが響く。
考えすぎたな…のぼせそうだ、もう出よう…
着替えてリビングに出たら、オレの悩みの種、兼癒しの憂心がいた。オレの気も知らずにこにこしている。
「あ、冬人さんっ、ご飯出来ました!」
「あっ、うん。」
「今日は和食ですよ。」
「ほー、うまそうだなー」
「あっ、そういえば冬人さん!」
「なんだ…?」
「お弁当!全部食べなくても良いって書いたのに!」
「ん?ああっ、あのくらい食べれる。」
「まさか下のレタスも全部食べるとは思ってませんでしたよ…」
「ああ、生姜焼きの味して美味しかった」
「そりゃあ、食べられなくはないですけど…」
「良いんだよ。オレが、全部食べたかっただけなんだから。」
「冬人さん…」
「わかったか!」
「ふふっ、わかりました。」
「じゃあ寝るかー」
「あ、はっ、はい。」
憂心の家に布団を取りに行ったが、敷布団とか羽毛布団とか、そういうのは使ってなかったらしく、ブランケットとちょっと厚めの毛布をかけて雑魚寝してたらしい。
ということで結局、一緒に寝ることになった。
この状況に慣れないみたいで、あいつの緊張が伝わってくる。かといってオレも緊張していないわけではないので、どうも寝づらい。
「じゃ、おやすみ。」
「おやすみなさい…」
こんなに悩む日が来るなんて思いもしなかった…布団が…あったかい、な…
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