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家に帰る気がしないな…
〜♪
あっ…憂心からだ…
「…もしもし」
『もしもし、憂心です』
「うん…どした?」
『今日、もしかしたら帰れないかもしれないので、電話をしておこうと思って。』
「!……そ、そっか。」
あの子と一緒に…?
『さっき1度帰って、夜ご飯と明日のお弁当の準備はしておいたので、そこは安心して下さいね!』
「うん…」
『どうしました…?』
「え?」
『なんか元気がない感じしますけど…』
「あっ、ああ…ちょっと仕事で疲れてて…」
情けない、こんなしょうもない嘘しかつけないなんて。
『そうなんですか…じゃあ、今日は早く寝てくださいね、あ、一応風邪薬も飲んでおいて下さい、もしかしたら風邪の引きはじめかも知れないので。』
「うん、わかった。」
『ゆうしーん!』
ドクンッ
あの子の声だ…
『あ、ごめんちょっと待ってて!…すいません冬人さん、友達が待ってるので、もう切りますね』
やっぱり一緒に居るんだ…
「あ、ああ…」
『じゃあ、おやすみなさい。』
「うん…おやすみ。」
プチッ
ん…?おやすみ?
もうそんな時間か…?
腕時計を見たら、もう20時を過ぎていた。此処に何時間居たんだオレ…こんなに1人のことで考えるなんて…
憂心の声、嬉々としてたな…楽しんで来いよー。くらい、気のきいたこと言ってやれたら良かった。
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