アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
④
-
「じゃあ、おれら行くね」
「もう行っちゃうの〜?」
「叔母さん仕事中でしょ」
「そうだけど……あっ、いつもの部屋空いてるわよ」
「そっか…ありがと。」
「あ、冬人さん…でしたっけ。ゆっくりしていってくださいね」
「はい、ありがとうございます…」
綺麗で優しそうな人だった。
さすが憂心の叔母って感じの。
「憂心の家系には美男美女しかいないのか?」
「え?なんでですか?」
「兄ちゃんも今の叔母さんも綺麗だったろ」
「……」
「…どした?」
「それって、おれも綺麗だってことですよね…?」
「あ?……そ、そっか、そうだな…」
無意識のうちに失態をおかしてしまった…顔あっつ…
「いま…嬉しい気持ち半分、嫉妬心半分です」
「嫉妬心?」
「兄さんも綺麗だと思ってたなんて…ちょっと妬きました。」
「お前…妬いたりするのか…」
「妬きますよ。冬人さんにはいつだって、おれを見ていて欲しいから…」
「ふっ、ふーん…」
頬を少し膨らまして拗ねる様子はまるで子供みたいで、そういう表情を見られるのはオレだけだと良いなあ、と柄にもなく独占欲が出てきてしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
64 / 98