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⑤
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「あ、この部屋です」
「へ〜!ほんとに良い部屋だな!」
そこは和室で縁側のある温かみのある部屋だった
「気に入ってもらえました?」
「うん。こういうの好き。」
「じゃあ…おれ温泉行ってきますね」
「え?」
「…部屋にもついてますから、ゆっくりしててください」
突然気まずそうな顔をしだした
「1人で行くのか?なんで?」
「あの…冬人さん…おれも男なんで、その…何するかわかりません」
「!」
「わかってくれましたか…?」
ああ、そういうこと…
いっつも一緒に寝てるのに?
わかんないな…つうか、こんなおじさんの身体見たってどうにもならないだろ。寧ろ萎えるかもしれない。
「わからない」
「…えっ?」
「オレだって大浴場行きたい」
「えっと…じゃあおれ部屋に…」
「だめだ。」
「でも」
「一緒に行くぞ、ほら。」
手を差し出した。
別に、覚悟してないわけじゃない。かと言って先が全く見えないけど、お前なら良いと思ってるよ。口には出さないけどな。
「冬人さん…」
目尻を下げて泣きそうに笑う憂心は、オレの手を少し強く握った。
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