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寂しいよぉ②
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向かったのはベッドのある部屋。
さっきまでボクと司さんがいた場所。
司さんは何とも言わなかったけど、朝早くに起きてしまったボクは目を開けたら司さんの顔がめいいっぱい見えて、ビックリしたんだ。
最初は司さんの寝顔を見つめていただけだったけど、すぐになんだか身体がムズムズして熱くなって、あわててベッドから出た。
でも、今日のボクはまた小さくて。
出た、というより落ちたんだけどね…
ドタンと音を立ててしまった。膝が痛かったけど、それよりも司さんのことが気になった。
大きな音に司さんが起きてしまうんじゃないかと思って、ビクビクしながら壁に張り付いていたけど、司さんは何やら少し唸っただけで起きなかった。
ボク、司さんと一緒に寝たんだ…
自分の手のひらをみて、司さんの体温を思い出した。
すごく、あたたかった。すごくヌクヌクして、優しい気持ちになっていた。
だれかと寝るって、すごくきもちいいことなんだ。
手をギュと握った。
ボクはその体温の残るベッドにそろりと入った。なんとなく悪いことをしているみたいだ。
でも、思ったとおりベッドはまだ温かい。司さんのにおいもする。ボクは司さんが寝ていたところに寝てみた。
クリーム色のシーツに頬ずりもしてみる。
あぁ…しあわせ。
ボクって単純なのかな。こうしていると自然と涙は引っ込んでいった。
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