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ブラックコーヒー
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カッコイイ…
藤本部長のその瞳で見られたとき、全身がゾワッとした。
無意識につばをのみ込んだ。
それぐらい、真っ黒で…ケモノみたいで…
すると、藤本部長が静かに俺の手に自らの手をのせた。
びっくりするぐらい熱くて、俺は大袈裟なぐらいビクッとしてしまった。
「そこでですね、ぜひあなたにお願いしたいことがあるんですが…」
胸のドキドキがうるさくて、藤本部長の声がよく聞こえない。
俺の意識と視線は藤本部長の陽に焼けた手に吸い込まれてしまっていて。
「凛太朗さん?」
俺を呼ぶ声がするけど、俺はそんなだから反応どころか重ねられた指一本さえも動かせない。
「凛太朗さん!大丈夫ですか!?」
手をそのまま揺さぶられて、俺はやっと反応することができた。
「は、はい!」
「聞いてましたか? どこか具合でも…」
「き、聞いてました! 分かりました!
おやすいご用です!」
「…そうですか」
藤本部長はニヤリと笑った。
俺、やっちまったかもしれないな…
すぐに後悔する俺だった。
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