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元々は使えていたのだが、どうやらいつぞやの先輩共が問題を起こしたらしい。
その時の被害が規定外のもので、二度と同じことが起こらぬよう止む無く使用を禁止したと聞いていた。
「……クソ…維持でも要望通しときゃ良かった。」
そんなこと……立場も権利も失った今、どうすることもできない。
こうやって気づくたびに自分はリコールされたという事実とそれに伴い失ったものの実感が湧いてきた。
あの席に未練なんて馬鹿げたものはねぇが、やっておくべきだったことが出来ていないことはやはり心残りだ。
「要望?なになに??」
「……Fクラスの生徒も食堂が使えるようにするか、Fクラス専用の食堂を新しく作るか、それをずっと上に要請を出していた。」
結局間に合わなかったが、そういって嘲笑を漏らした。
「……へぇ〜。仁ちゃんは俺たちに興味なんてないと思ってたな〜。」
嶋津は意外だというような表情でそう言う。
「Fクラスの生徒だってこの学園に金払ってんだ。しっかりここの生徒だろ?そういうところがキチッとしてないのは嫌いなんだよ。」
「やっぱり仁ちゃんは面白いね〜。」
そう言ってケラケラ笑う嶋津を横目で睨み、立ち上がった。
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