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「……チッ…」
入った途端、一瞬の沈黙が生まれ、全ての視線が俺に向く。
それも本当に一瞬で、すぐに会話は再開された。
その中にはもちろん俺の話題も含まれる。
「……片桐じゃないか。」
「…林先生。」
突然肩を叩かれて、視線を向けると背の低い眼鏡をかけた一人の教師
俺のクラスの担任だ。
今となっては元だが。
彼は今まで通りの笑顔でつい戸惑いを感じたが、こいつが味方のはずがない。
「これから大変だね。君は本当に優秀だったから、僕のクラスじゃ満足しなかったんだろ?良かったじゃないか、Fクラス。君みたいな生徒にはピッタリだよ。」
「……そうっすね。先生のところより全然マシっすよ。」
口角をあげてそう言ってやると林の顔から笑顔が消えた。
「どういう意味だ。」
おいおい、自分で言っといてその反応かよ。
本当にクズだな。
「そのまんまですよ。生徒を自分の評価の駒としてしか扱えない教師はいらねぇ。噂に流される弱い意思しかもたねぇクズはこっちから願い下げだ。」
「お、お前!自分が何言ってるのかわかっているのか!?」
「先生が何おっしゃってるのかは理解しかねますがね。」
そういって鼻で笑ってやると林は顔を赤くして押し黙った。
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