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「ストッーープ!!」
「!?」
突然教室の扉が開いて大声が響き渡った。
同時に胸の圧迫感も消える。
支えがなくなってズルズルと床に座り込んだ。
「起きたらもういないからさ〜!初めてだから一緒にいこ〜って思ってたのに!」
そう言って目の前まで来たのは嶋津だ。
ヘラヘラと笑いながら俺の顔を覗き込む。
「あれれ〜?綺麗な顔に傷がついてる!仁ちゃん大丈夫?」
「……うるせぇ。」
「あはっ!相変わらず冷たーい!てかてか、なんで先に行っちゃうの?だからこんなことになるんだよ?」
嶋津はぐるっと教室内を見渡した。
そしてまた俺に視線が戻ってくる。
「……お前のことだからどうせ来ないんだろうと思った。」
「ん〜まぁ、仁ちゃんいなかったら来なかったかもね!」
スッと差し出された手をとり、立ち上がった。
「さ、悟さん!こいつと知り合いなのですか?」
「ん〜?奏っちじゃん!そうそう!俺のルームメイトで新しいお友達!だから……次仁ちゃんいじめたら許さないからね?」
こちらから嶋津の顔は伺えないが、見える奏の顔はグッと強張った。
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