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「で、寮監をキレさせたら手に負えないから生徒達は黙ってると」
「手に負えないって俺はガキか!つか、寮監寮監って……俺は霧崎だっつってるだろ?」
「……気が向いたら覚えよう」
「…最高だぜ。本当にあきねぇな、お前」
そんなやり取りをみて嶋津はバカみたいに笑い出した。
「仁ちゃんは最強だね〜あのクロセンまで呼び捨てにするし、キーさんにまでこの態度!この二人は絶対怒らせてはいけないトップ3の二人だっていうのに!」
「……くだらねぇ」
「仁ちゃんはそればっか!くだらねぇが口癖?」
「黙れ」
「へぇ〜黒木までこいつに興味持っちまったか。気をつけろ?あいつはあー見えてとんだ節操なしだからな」
「……見たまんまじゃねぇか」
顔をしかめながら言った俺に二人は声を上げて笑った。
何が面白いのか全くもって理解できない。
散々笑って気が済んだのか笑い止んだ霧崎が俺を見た。
「そういえばあの玖川拓人に歯向かったんだって?」
「え?!」
霧崎の言葉になぜか嶋津が声を上げた。
「……クガワタクト?なんだそりゃ…」
「あー……赤髪で目つき悪いデカイやつって言えばわかるか?」
……あぁ、あいつか
「……思い出しただけで腹が立つ」
俺は低く呟き口元に手を当てた。
不意を突かれたとはいえ、あんな失態起こしちまうとはな……
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