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「なんだ?まさか喰われかけたのか?」
「……黙れ」
「図星だな」
そういってニヤッと口角をあげる霧崎を睨みつけているとガシッと肩を掴まれた。
「……なんだ嶋津」
「ま、ま、まって!!仁ちゃん、会っちゃってたの!?しかも!歯向かっただって!?」
「大袈裟だろ」
軽くそう言うと嶋津は額を抑えてしゃがみ込んだ。
「えーちょっと待ってよーいつの間に??今日の忠告意味ないじゃーん!」
「悟、ドンマイだな。俺は前から言ってたが…まぁ、こいつが聞くわけねぇし、黙ってあいつに従うようなやつでもねぇだろ?」
面白そうに笑いながら言う霧崎に少し顔をあげて、そうだけどと同意する嶋津。
「忠告?何のことだ」
「虎には逆らうな、やろ?」
また別の声が響いた。
……めんどくせぇ
「……駿」
入ってきたのは駿だった。
「へぇ〜なんや、俺の名前は覚えとったんか」
「なぜだ!俺の名前は覚えなかったくせに!」
嘆く霧崎を一瞥すると駿はダルそうに俺の目の前まで来た。
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