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「拓人さんに楯突いといて、まだそんな余裕ぶちかましてんのか?わからねぇの?お前は俺たちFクラス全員を敵に回したんだ」
「……その拓人ってやつがここのリーダーってことか」
「そうだよ。今更気づいても遅い。お前は全員の前で拓人さんに逆らった。それに見あった報いを受けてもらう」
金髪がそう言うとそこらじゅうから足音が聞こえ、近づいてくるのがわかる。
……何人だ?
俺には足音聞いて部屋に何人いるかわかるなんていう能力はない。
とりあえず三人以上はいるようだ。
……クガワタクト
何も言わずともその存在だけでこうやって人間を動かせる
……何者なんだろうな
なんて呑気に考えてるうちにすっかり取り囲まれたようだ。
なんか、嶋津の呑気がうつったみてぇだな。
バカなことを考えて思わず嘲笑が漏れた。
「あ?何笑ってんだ、てめぇ」
さらに強く引かれ、男の声が近くなる。
つか、身長低いな
俺、膝曲げてるからな?
持ち上げられるよりはマシだが結構この体制はキツイっての
「……殴りたきゃ殴れ。でも病院送りだけはやめろ、入院なんかになったら勉強遅れちまう」
「は?……お前黙ってやられる気か?」
怪訝な声
きっと表情もそんな感じなんだろう
「……いや、だって俺喧嘩できねぇし」
「「「……は?」」」
当たり前だろが
喧嘩なんか無縁の生活だった
そりゃあ精神的な闘いはあったかもしれねぇが、力の使い方がちげぇ
わかんねぇのに無闇にやり返してドジ踏んじまう方が返って致命的だ。
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