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「…っ……いらねぇよ」
すぐにそれを脱ごうとするが片手で止められて、素早くフードを被せられた。
「無理すんな。それにそんな情けねぇツラ晒してんじゃねぇよ」
……そんなにひでぇ顔してるのか?
「……黙れ」
抵抗をやめて俯くとようやく玖川は手を離した。
……こいつは何がしたいんだ
「わけわかんねぇ…」
「俺のセリフだ」
どこまでも無機質な声
チラッと視線を向けると俺より高い位置から見下ろす細い目と視線がぶつかった。
「………お前は寒くねぇのかよ」
「あ?さみぃに決まってんだろ」
……だったらなんで渡したんだよ
玖川だってコートがないとずいぶん薄着に見える。
「やっぱり返す」
「いい。黙って着てろ」
……意味不明
俺はため息をついて視線を空に戻した。
星を見るのも嫌いじゃない
まぁ…見てもどれがどの星座か、なんてちっともわかりゃしねぇがな
「……こんな時間にこんなところでなにしてんだ」
「関係ねぇだろ?つか、てめぇこそなにやってんだよ」
「お前には関係ない」
チッ……なんだこいつ
つか、なんでずっと見てんだよ
さっきから視線を感じてならない。
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