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拗ねた画学生
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「なんだよ…泉も鴎外さんも、。」
二階に上がって自分の部屋に行った春草は
鴎外さんに甘える泉にも、
泉を可愛がる鴎外さんにも嫉妬していたのだ
すぐ嫉妬してすぐ泣く春草を芽衣はたくさん見てきた。
鏡花も春草の事が好きだということ気付いてるはずなのに、それを伝えたら全てが崩れるのではないかと、
本人には言えずにただ意地悪して反応を楽しんで鏡花は自分の欲を満たしている。
(あぁ、また隣の部屋から春草さんの泣き声が聞こえるなぁ。全く、かわいいんだから)
普段ならすぐ泣き止む春草。だが今日はなぜか涙が止まらない。
鏡花も音二郎も今頃舞台の見学をしに行ったはずだ。
(そういえば鴎外さんは3時ぐらいに私と春草を連れて貸本屋に行くんじゃ…)
春草もそれを知っているはずだ。
嫉妬してる事を誰にもしられたくない春草は必死に深呼吸して落ち着かせている声が壁越しで聞こえる。
なにか水を持っていったほうがいいんじゃないかと、部屋を出ようとした瞬間、階段を登ってくる音が聞こえた。
…鴎外さんが私たちを呼びに
上がってきたのだ
春草が泣いていることがばれちゃう。登ってくる音が聞こえてるのと同時に春草の深呼吸も止まった
そして、がちゃりー…
鴎外さんはノックも立てずに
春草の部屋に入った
「春草、泣いているのかい?」
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