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【お願い】ともよぴ 二つ目
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「お待たせー」
「あっ、はい......!?」
わっちが部屋に戻って来ると、鳥ちゃんは驚愕の表情を浮かべた
それはそうだ、だってわっちは....
「どう?似合う?メイド服」
女装しているから
鳥ちゃんは少し固まった後、気の毒そうに言った
「ともさん...まさかそういう趣m」
「違うわ、鳥ちゃんにお願い事があるからだよ」
「...そうなんですか.....?」
鳥ちゃんに誤解されかけて食い気味に言う
実際女装なんて初めてだし、妹が文化祭でつけてた物を借りて着ているだけだ
足元は涼しくて慣れないし、頭に着けてる赤髪のツインテールのウィッグも自分の髪じゃなくてちょっと違和感はある
だけど、これも全ては目的の為だ
「で、二つ目のお願いなんだけど..」
「?」
「じゃじゃーん!これ着て!」
「.........は?」
わっちは後ろに隠し持っていたもう1着のメイド服を目の前に出した
サイズも大きめのやつだけど
ついでに鳥ちゃんの髪色に合わせた半ポニーテールのウィッグも
「なんで俺がそんなの....」
「お願いです」
「いや、絶対....似合わねえし.......」
「駄目、お願いだよ?」
「っ.......」
「隣の部屋で着替えるんだよ?」
鳥ちゃんは顔を赤らめながら渋々と受け取って隣の部屋に移動して行った
わっちは鼻歌を無意識に歌ってしまうぐらい上機嫌だ
「.....ともさん..」
「んっ?どうしたの?着た?」
「いえ、あの....」
ドアからひょこっと顔だけを覗かせて、彼はわっちを呼んだ
「背中のチャック、閉められなくて..」
「ああ、じゃあちょっとこっち来て?」
「っ....はい...」
わっちは元々体が柔らかかったから、自分でも閉められたんだけど、普通の男性なら無理だ
心底女性がファッションに体を張ってるのがわかる
鳥ちゃんはおずおずと出てきた
「.....うわぁ...可愛い......」
「あんま...見ないでください......」
鳥ちゃんは元々スタイルが良いから、女性の服も凄くよく似合う
でも、足が長いせいか、本来は膝下まである長いスカートも、彼が着ると膝上しかない
前のめりになったら下着が見えてしまうだろう
わっちはちょいちょいと手招きをして鳥ちゃんを前に座らせる
チャックを閉めてないからか、はだけてるようでなんかエロい
やっぱりイケメンがやると絵になるよね
わっちはチャックに手をかけてジーッと上にあげていく
普通にすんなりと閉まったのが何か悔しい
「.....それで、俺をこんな目に合わせたのは何故ですか」
「一応言うけどわっちも同じ格好してるからね?w」
「.....はぁ」
「えっとねー、あっ!これ渡すの忘れた!」
わっちはある物を渡すのを忘れていた
慌てて隣の部屋に駆け出して取りに行く
バタバタと戻って来て鳥ちゃんの頭にそれをちょこんと付けた
「はい!猫ちゃんメイドの完成!」
「はぁ!?これ、えっ!?何で!?」
「因みに鳥ちゃんのメイド服のスカート、尻尾付いてるからねw」
「うっそ!?気づかなかった....」
鳥ちゃんの頭にはふわふわと可愛い白の猫耳カチューシャがついていて、スカートには上に丸くカーブを描いている尻尾があった
これで可愛さ二割増しってとこかな、元から可愛いけど
「っ....////」
無意識に女の子座りになっていて恥ずかしさでスカートを握りしめる彼を見ていて、本当に可愛いななんて思ってしまう
本物の女の子の様だ
「......なんで、こんなの...」
「えっとね、三つ目のお願いがあるからだよ!」
「三つ目....」
流石に嫌な予感しかしませんと言った様な顔を浮かべる鳥ちゃんを他所に、
わっちは三つ目のお願いを口にした
「三つ目は、
実際にメイドっぽく振る舞うこと!」
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