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変化
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朝、あんなことがあったけれど、やっぱりなんだかホッとするような優しい雰囲気で…
あの後雅希がご飯ができたと部屋に呼びに来て、久しぶりに一緒にご飯を食べた。
その日の朝食は、珍しく和風で、クーラーで冷えた部屋で飲んだ温かい味噌汁は、なんだか胸が温かくなった。
その後はだらだらとテレビを見て、なんでもないような会話を少しして…この夏出会ってから雅希と過ごした中で、1番普通の平凡な日を過ごした気がした。
夜は相変わらず抱かれているけれど、今までの激しさとは違う抱かれ方で、激しさの中にも何だか違うものが含まれている気がする。
そのおかげで身体と精神の疲れは少しは軽減したけれど、優斗の身体にはある変化が生まれていた。
*
いつも通り抱かれた後、お風呂で雅希に出された精液を掻き出す。
「っ…っく…」
雅希は奥に出すから掻き出すのに時間がかかる。ようやく出し終わり、鏡をちらっと見ると、優斗は息を吐いた。
ーーまた、増えてる
優斗の身体のあちこちには、赤く幾つもの花が咲いていた。
ーーあの日から、毎日のように増えてる。しかもだんだん見えるところに。
最初は背中、次は乳首、お腹、内太腿、首、手首とだんだん見えるところに、キスマークが増えていた。
ーー服着ても隠れない…
これをつける意味はなんだろうと優斗は考える。恋人につけるならば、俺のだからとるなよっていう印になる。だけど、この数は異常だ。
ーーお前は俺の所有物ってところかな…多分俺はマサにとっての性欲を満たすための玩具だから。それを見せつけるために付けたの?
だけどそれは違うんじゃないかと最近の行為を見て思う。
ーー最近は優しくしてくれる
だけど、最初の時から何度も言われ続けた罰という言葉や、今までされた行為を思い出すと、やっぱり所有物という考えの方がしっくりくる。
ーーまあ、どちらにせよ、俺に権利はない。マサには逆らえない。逆らうと酷くされるって言うのもあるけど、あのタバコの件のこともあったから、逆らうつもりもない。だから今みたいに、言う通りに動こう。
雅希の心の変化を知らない優斗には、このキスマークをつけられる意味を知る由もなかった。
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