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東村ペダル1~二次創作弱虫ペダル東村、待宮
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※ えせ広島弁です
すみません
きょうから高校生じゃけ、ママチャリは卒業じゃ。
帰って来たらマウンテンバイク買うちゃるって親父、げんまんしてくれとうきに、今日の片道で、愛車マニュ0号とはお別れじゃ。
長いこと世話んなったのー。
iPodのボリューム上げて、口の形で歌い走る。
ヒーメヒメ
好き好き大好き
ヒメ、ヒメ、きらきらりん…
銀色の集団を追い越した気ィするけど、そげなことはどうでもええ。
大きくなあれ
魔法かけても
ヒメはヒメなの
ヒメなのだ
ラブヒメふぁいと!
歌ってるうちに興乗って、どんどんどんどん加速しちゅう。
一台だけ前走っとった銀輪追い越すと、後ろの集団からおおっと、どよめきとも何ともつかんもんが上がりよって…思わず足ついて振り向いたがよ。
頭赤のとがった目の男、つうか先輩が、足止めてこっち見ちゅうが。
思わずペコリ頭下げゆう、先輩シャアアッてこっち来た。
「チネン。儂と来いや」
頭赤の先輩と、どこまでもどこまでも走る。
先行されるけど離されるんは淋しいき、懸命に漕ぐ。
追いつく。
離される。
頑張って追いつくと、また離される。
それでも追っていくと、バキャーン! となってぼくは転倒した。
タイヤバースト。
ハンドルも曲がってしまって…
ごめんマニュ0号。
ついアツくなった。
ごめん…
赤の人は黙ってぼくを見下ろしちゅうが、突然二ツ折りケイタイ取り出して耳に当てた。
「佳奈。おう儂。マネージャーに言うて、俺の予備車国道へ持ってこさせぇや」
電話切ってこっち見る、こっち来る。
「おまえ、競技部入れや」
「え?」
ぼくはひたすら戸惑いまくる。
だってぼく、上背あるけど運動は人並み…
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