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その26
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※ここから本格的にストーリーを変えていきます
黒子っちシュートしてます
スコアも変えます
あらかじめご了承ください
勝負を仕掛けた誠凛だが、桃井によって苦戦させられていた。
桃井はただのマネージャーではない。
言わば情報部員。
相手の行動を全て把握してしまうのだ。
今までのデータからこれからのデータを引き出し、ディフェンスに力を入れさせる。
ある意味可愛い仮面を被っている狼だ。
それを黙ってみているハズのない人物がいる。
「………主将。」
「うおっ!黒子か。」
「耳拝借していいですか?」
全て先読みされている誠凛。
と、日向が一度失敗してるドリブルで切り抜く作戦にでた。
さっきと同じではいけないというのに、と思ったら桜井にスクリーンを仕掛けた者がいた。
黒子だ。
女のカンだと言う桃井でさえも読めない男が黒子テツヤという人物。
日向は桜井を抜かすとそのボールを黒子にパスした。
黒子は目線を火神に向ける。
火神も自分にボールが来ると構えた。
が、火神も黒子も自分のマークが外れない。
二人だけではない。
他のみんなもマンツーマンで付かれていて、パスが出せない状態となった。
と、黒子が口角を上げた。
彼の笑いに皆は不思議に思った。
黒子はそのままボールを火神の方向へと向けた。
「もらった!!!」
若松が叫ぶように言い、二人の間に入った。
そしてボールを、と思ったがそのボールは弧を描いてゴールへ吸い込まれていった。
誠凛も桐皇も全員が目を見開いている。
桃井も予想外の出来事に顔を引き攣らせる。
「そう簡単にやられるわけにはいきませんから。」
第1Q終了のブザーが鳴った。
「まさかうちの天…黒子くんがやってくれるとはね。」
「だよなぁ!流石俺の弟!」
「バカこが。俺の子だよ。」
「だアホ!俺の子だっつってんだろ。」
「つか誠凛の天使でいいだろ、です。」
「ナイス火神!たまにはいいこと言うじゃん!」
「とりあえず黙らんか馬鹿共!」
頼れる土田参上。
「とにかく、これは使えるわ。」
咳払いをして表情を固めたリコが言う。
「今のうちのやるべきことは彼、青峰君が来る前に第1Qで開けられた差を詰めること。桃井の先読みでさえも黒子くんは読めないみたいだから少なくともさっきよりは点を取れるはずよ。けどこれには黒子くんが影と光を使い分けること。つまり、一人二役ってところね。如何にみんなが黒子くんを引き出せるかにかかってるからね。」
「けどカントク、黒子に頼ってばっかもいられねぇだろ。」
日向の発言にそうなのよねぇと言いながら彼女は顎に手を添えて少し考えた。
「それじゃ、こうしましょう。」
第2Q始まりのブザーがなった瞬間、伊月が手にしたボールは即座に日向へとパスされた。
ボールは前を走る選手に次々パスされていく。
そう。
つまりラン&ガンを仕掛けたのだ。
「わはは!いきなりかい!」
火神がダンクを決めると今吉が楽しそうに笑った。
「データがあるだのねぇだの、まどろっこしいんだよ!んなもん全部蹴散らして飛んでやらー!」
「と、言わせたいところですが火神君、退場してください。」
「は!?テメェ今なんつった!?」
「二度も言わせないでください。」
黒子は桐皇の監督を横目で見た。
「あの人も気づいているみたいです。そして、ウチのカントクも。別に金輪際でるなとはいいませんから、今は大人しく交代です。」
ハウス!と言う黒子に犬じゃねぇよ!とキレる火神。
黒子の言っていることがわからない奴らからしたらとにかく唖然とするしかない。
試合中に何じゃれあってんだ火神羨ま…じゃなくて試合中だぞ、試合中。
と、その時だった。
『誠凛、メンバーチェンジです。』
その言葉と共に小金井が出てきた。
「火神!交代!」
「は!?俺!?」
「いいから戻れってば。黒子の言う通り!カントク気づいてんぞ。」
そう言われて火神は渋々コートを出た。
「痛めた足、完治してないわね?」
「っ!大丈夫!…すよ!」
「病院でも異状なしだったし出るなとはいわないわ。とにかくテーピングするからバッシュ脱いで!」
これからという時にと火神は顔をしかめた。
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