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106.✩気持ちよく
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✩✩✩✩
全身で楓さんの愛撫を受けながら、俺はトばないように必死になっていた。
でも、楓さんからの愛撫を前にすればそんな努力も虚しいものに近い。それに、楓さんは俺の痴態を見て楽しそうに微笑んでいる。
だからなのか、射精感が高まっていてイきそうになると、楓さんの手が止まって何度も快楽の波をやり過ごさせられた。
「楓さん……も、イかせて………くるし………」
「苦しい?気持ちよくないの?」
「やっ、あ………いや、出したい………イかせて……」
「まだだよ。……もう少し我慢できるよね?」
楓さんはそう意地の悪いことを言っているけど、その言葉とは裏腹に体を愛撫する手は、着実に俺を追い詰めていく。
手だけじゃなくて俺の中にある楓さんのモノも、俺をぐちゃぐちゃにどろどろに溶かしていく。
気持ち良すぎて、なんかもう、何が何だか分からなくなってきた………。
「はぁ、ん、だめ………もう、無理………イきたい………苦しい…………」
「そうだね。イきたいね」
楓さんは心底楽しそうにあの意地の悪い笑顔を浮かべている。
俺は上からも下からも責められて、気持ちいいけど出せなくて苦しいのに………。
……楓さんは、苦しくないんだろうか?
俺の中に入れたままひたすら俺を快楽漬けにしてるだけで、楓さん自身が気持ち良くなろうとはしてない気がする。
もしかして、本当はあまり気持ち良くないのかな?
だから、苦しくもない………?
「っは、………かえでさん……きもち、いい…?」
「うん、気持ちいいよ……」
「楓さん、苦しく、ない………?」
「ん?苦しくはないかな?」
苦しく、ないんだ………。
楓さんは気持ちいいって言ってくれたけど、そこまで気持ちいいってわけじゃなかった……。
楓さんに抱かれてるってだけで俺は最高にイイのに、俺ばっかりこんなに気持ち良くなってるのなら、それは嫌だ。
楓さんが抱いてくれてるんだから、俺ももっと楓さんを気持ち良くしてあげたい。
「楓さん………ね、楓さん……おれにも、気持ち良くさせて………?」
「っ、あさひ……?」
どろどろに溶けた頭で考えたのは、自分でも笑えてくるようなおかしなことだった。
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