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180.✩壊して
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✩✩✩✩
俺が自信を持てるように、楓さんにしてほしいこと……。聞かれてすぐに思い浮かんだことは、口にするにはかなり恥ずかしかった。
「それとも、もう俺の愛情なんていらない?俺に出来ることはない?」
「そんなっ……。楓さんにしかできないことだよっ!……でも…………」
「じゃあ教えて?」
「っ……」
優しく微笑まれて大事なものを扱うような手つきで頬を撫でられた。
楓さんの愛情は充分伝わってるはずなのに、不安になっちゃうのはやっぱり俺が弱いからだ。楓さんとの関係と自分に自信がないのは自覚してる。
もっともっとって楓さんを求めてたくせに、一度不安になると怖くなって身動きできなくなる。
楓さんは優しいから、そんな俺が自信を持てるようにこうやって……。
こんなことおねがいしても、楓さんはきっといいよって言わない。引くかもしれない。だけど今はめちゃくちゃに抱いてほしい気分だった。
壊れるくらい激しく求めてほしいし、今よりもっと楓さんから離れられなくしてほしい。俺しか抱けないようになって、楓さんも俺から離れられなくなっちゃえばいいのに……。
「………俺のこと、こ、壊して……?」
「え?」
「ひどくして……」
「……旭に負担がかかることはしたくないんだけど」
「いいの!俺、楓さんにならどんなことされてもいい……だから……」
犯されてもいい。楓さんに求められてるんだって感じたかった。俺ばっかり楓さんが好きで一方通行な想いじゃないんだって確認したかった。
「……ほんとにいいの?加減できないかもよ?」
「痛くしていいから……」
楓さんは本気で俺の痛がることはしない。すごく大事にされてるって思う。
楓さんの背中から手を離してベッドに沈むと、楓さんは追いかけるようにキスしてきた。
「楓さん……俺のこと、抱いて………」
「……明日、起き上がれなくても知らないから」
「ふふ、いっぱいしてくれる、って言ってたもんね?」
「……ほんと、お前は……」
覆いかぶさってきた楓さんの腰に脚を回して密着すると、ゆらり、と楓さんの瞳の奥が揺れた。
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