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密室
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「え・・・マジでしめられてんじゃん・・・。やばくね・・・?」
奏羽も犬瑠と同様顔を青くしながら言う。
「は!?意味わかんねぇわ!誰か!開けてくれ!誰かー!!」
犬瑠が扉を叩きながら叫ぶ。
「アホ、無理だっつの、ここの体育倉庫頑丈だし厚いし音も全く聞こえねぇって。」
奏羽が半ば諦めながら言う。
「・・・じゃあ、どうすんだよ・・・」
犬瑠が睨みながら言う。
「どうするもこうするも、明日の朝まで過ごすしかねぇだろ。ここで。明日は朝練あるし鍵も開けてもらえるだろうし。」
奏羽が背後のマットにもたれながら言う。
「は、明日の朝までって、晩御飯も食えねぇし、ここさみぃじゃん!俺死ぬよ!?」
犬瑠がきゃんきゃん喚く。
「うっせぇな、知らねぇよ。勝手にのたれ死んどけば。」
奏羽が冷たく言い放つ。
「おま、ホント性格わりぃな!」
「あ?アホに言われたかねぇわ。ま、でもそうだな、確かにさみぃな・・・。」
奏羽が若干白い息を吐きながら言った。
「だろ!?俺凍え死ぬ・・・」
「んー・・・ならさ、こうすればいんじゃね?」
奏羽は犬瑠をいとも簡単に持ち上げ自分の膝の間に座らせて抱きしめた。
(ちなみに、犬瑠の身長は168くらいで奏羽は185くらいあります。)
「!?!?何やってんのお前!離せよ!」
犬瑠は慌ててその間から抜けようとする。
「うるせぇよ、俺だってさみぃんだから。好きでやってんじゃねぇよ。
でも、多少はあったまるだろ?」
最後の言葉を発すると同時に奏羽は優しい笑顔を見せた。
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