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密室2
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不意に微笑まれ、犬瑠はなぜか胸が高鳴った。
「は、べべべつに!?ま、まぁ、これしてないときよりはあったけぇけどよっ!」
盛大に噛みながら犬瑠が言った。
「ははっ、何テンパってんだよ」
奏羽が笑いながら言う。
「て、テンパッてなんかねぇし!」
と顔を赤くしながら犬瑠が言った後、沈黙が訪れた。
「なぁ」
その沈黙を破ったのはあの時と同じ奏羽だった。
「俺らいつも喧嘩してんじゃん?俺さ、ホントはしたくねんだよ、あーいうの。」
奏羽が犬瑠を抱きしめる力を強め、眉を下げながら悲しげに言う。
「なっ、え、お、俺だって嫌だよあんなん・・・」
眉を下げた奏羽の顔がとても大人で、魅力で、奏羽の体温も感じ、ドキドキしながら言葉を発した。
「お前さ、なんであの時あんな怒ってたの?前みたいに言わねぇのはなしな。言ってくれねぇとわかんねぇから。」
奏羽は真剣な眼差しをした。
「そ、れは・・・なんか・・・嫌・・・だったんだよ・・・」
犬瑠が弱々しく言葉を発する。
「何が?」
奏羽が返す。
「高橋と、お前が・・・その、付き合うのが・・・」
「それはなんで?てか俺高橋と付き合う気なんかさらさらなかったけど。」
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