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密室3
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「いや、まぁ、それは後で聞いたから知ってんだけどさ・・・
なんでっていうのは・・・自分ではわからねぇ・・・けど・・・」
犬瑠が少し困惑しながら言う。
「ふぅん。んじゃさ、犬瑠さ、今俺の膝の間座ってて、どんな感じ?ドキドキする?」
奏羽はもうわかっていたが、あえて聞く。
「いや、こんな密着してんだからドキドキは、する・・・だろ・・・」
顔を赤らめながら犬瑠が言う。
「密着してるから、だけか?こんな顔赤いのに?」
奏羽が犬瑠の耳元で囁く。
「ひぅっ!」
その声に犬瑠自身が驚き、慌てて自分の口を覆った。
「はは、敏感・・・ほんと可愛い・・・」
奏羽が優しく微笑みながら呟く。
「はっ!?かわ、可愛いってなんだよ!」
「あのさ、犬瑠・・・俺はさ、お前のこと好きなの、わかる?」
「!?好き!?何言ってんだよ、俺男だぞ!?それはあれだ、友達の好きかもしんないんだぞ!?」
犬瑠は驚き早口でまくし立てる。
「・・・犬瑠、ちょいこっち向け」
「え、なに・・・」
言いかける犬瑠の口を奏羽が自身の口で塞ぐ。
「ん、んぅ、はっ、ぁ、ん・・・」
数秒の深いキスをしたあと、奏羽は口を離し言った。
「友達に、こんなことできると思う?」
奏羽が問うと、犬瑠はフルフルと首を振る。
「だろ?で、犬瑠は今のキス、嫌だった?」
答えがわかってはいたが、やはり不安そうな顔で奏羽が聞く。
「え、と・・・かなり驚いたけど・・・嫌、では・・・なかった・・・と思う」
奏羽は嬉しそうに笑い犬瑠に言った。
「へぇ・・・で、それに加えこの体勢でドキドキもするんだろ?そういう気持ちなんていうか知ってるか?」
「な、なんだよ・・・」
犬瑠が赤い顔で聞いた。
「『好き』って言うんだよ。」
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