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準備は万全
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次の日の朝、俺はコソコソと「オタク」だの「キモイ」だのという言葉を受けながらも学校へ登校し、現在職員室の前に立っている。
やり過ぎると主人公君のように悪目立ちしてしまうからと、昨日美容院でカツラを買う際、美容師の人に真っ黒で前髪が鼻が隠れるほど長くオタクっぽいものが欲しいと頼んだ。
少し時間が掛かると言われたところを、今日中になんとかしてほしいと頼み込み、渋々OKをもらい出来上がるのを待つ間に眼鏡もゲットするためメガネショップへと向かった。
眼鏡は風で髪がなびいて顔が見えても大丈夫なように光の反射で目が見えない、逆光眼鏡をゲットした。
制服のボタンは一番上まで止め、ネクタイもきっちり締めた上にカーディガン。
はっきり言って、首元苦しい。
一度深呼吸をして「失礼します」と声を掛け部屋を見渡し、目的の人物であるホスト教師の元へと歩を進める。
目的の人物の横で歩を止めると「先生」と声を掛ければ、声に反応してか此方へと顔を向ける。
「・・・。」
「・・・。」
「・・・・・・。」
「あの、先生?」
「・・・ふざけんなっ、何の嫌がらせだ!」
言うと同時に立ち上がるとカツラを剥ぎ取り眼鏡も一緒に外される。
「ちょ、痛ぇ!」
何本か絶対に髪が抜けたと文句を言うと、凄い目をして睨まれた。何、怖い・・・。
そして、カツラと眼鏡はゴミ箱の中に。昨日買ったばっかなのに!?
「おいコラ環、何の真似だ」
「別に・・・。」
「何の真似だって聞いてんだ」
「・・・俺が平和に学園生活送るため?」
「俺に聞くな。つか、あんなカツラも眼鏡も却下だ。マジふざけんな、拾うとしてんじゃねぇ!」
コッソリとゴミ箱に手を伸ばせばバシッと頭を叩かれ、ゴミ箱からカツラと眼鏡を取り出すと机の引き出しに突っ込まれて鍵までされてしまう。
高かったのにとぶつぶつと言いながらも、カツラも眼鏡も取り上げられ、仕方なくきっちりとして窮屈だった制服を着崩していく。
時間が来てそろそろ行くかと立ち上がった先生の後を大人しく着いて行く。
1年S組と書かれたプレートのある教室の前で立ち止まるとこちらへと振り返り、呼ばれるまで此処に居ろと言われ頷きはするものの緊張と心細さで1歩足を踏み出した先生の服の裾を掴んだ。
引っ張られる感覚に後を振り向き裾を掴む俺を見て小さく溜め息を吐き。
「可愛いことしてんじゃねぇぞ、此処じゃなかったらお前・・・。まぁいい。とりあえず、俺が理性保ってるうちに離せ」
「でもさ」
「でもさ、じゃねぇ。犯されたいのか?」
「離しました~」
パッと手を離しヒラヒラと掴んでませんアピールをする。
「直ぐに呼んでやっから、ちょっと待ってろ。・・・次やったらぜってぇ犯すからな」
最後の方に聞こえた言葉にはヒクリと顔を引き攣らせ大人しく呼ばれるまで待つことにした。
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