アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
腐男子高校、混乱中。1
-
「なんですかこれ・・・、あの、恥ずかしいから顔をあげてくださいっ・・・!」
周りに座ってる人達を立たせようとするけれどもびくともしない。
壁か。
コンクリート性か。
「優しい方・・・」
こそこそと話が聞こえる。
その中で一つ、気になる?いや、聞き間違えかもしれない言葉を聞いた気がした。
「田噛さんの三年間の嫁、決定っすかね?」
ーーーー、
三年間の、嫁・・・とは。
まぁ・・・いいか・・・。
結構な間考え込んだだろうか、ふと目を開けると・・・
「何やってるの?遙」
あ・・・
「サン、じゃなくて・・・三日月、さんっ!」
苦笑いをしながら俺を見つめる三日月さん。
引いてる。
ひいてる。
弾いてる。
挽いてる。
轢いてる。
牽いてる。
曳いてる。
惹いてる。
ヒイテル。
ヒイテル。
全部ひいてる。
はい。
とりあえず・・・
「とりあえず・・・助けてくれませんか・・・」
そんな茶番で周りからの視線を集めていると・・・?
お?
何やら叫び声が・・・
「キャー!!!秋穂様!!」
「抱いてぇえええ!!」
「なんでこんなところに秋穂様が!?」
ん・・・?
ここは・・・
男子校、
そこにいるのは・・・女子?んん???
んんwwwww
「なんで女子・・・」「あぁ、それは雪乃宮秋穂
を一目見るために他校からわざわざ入ってきてるからだよ」
そ、そうなのかぁ・・・。
誰だ。よ。
そ。い。つ。
そんなにイケメンなのかな?
今は人ごみで見えないけど、だんだん近付いてくる・・・
すると
「・・・なんだこの人混みは。 邪魔だ」
中二by(((((((ry
すっごいかっこいいんだけど。
見とれるくらい。
「邪魔だ、どけ。・・・ん?・・・転校生か何か?」
俺の方を見ると不思議そうに首を傾げる。
「あっ・・・えっと、転校してきました。御影 遙です・・・」
ゆっくり丁寧にご挨拶。
「あぁ、可愛いのが入ってきたね。よかったよ。よろしく、俺は雪乃宮 秋穂(ゆきのみや あきほ)。秋穂とでも呼んでよ。」
秋穂、か。
いい名前・・・。
羨ましい。
「あ、えっと・・・」
何を返したらいいか。
いい名前ですね。
今はそれしか出てこないけれど。
「大丈夫?」
秋穂に圧倒されて退いたあのチャラ男軍団をかき分けて、三日月さんが寄って来てくれる。
「ん、大丈夫・・・」
ため息をついてゆっくり顔をあげた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 114