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どうしてダメなんですか
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少しすると…
ピンポーン
インターホンのような音が聞こえた。
「お?誰だろ」
え、待ってください。俺まだ裸で…
秋穂は気にせず歩いていってしまう。
腰が痛くて動けない俺にとっては最悪の事態…。
すると…
「遙君いる!?龍之介だけど!!!!」
なんて声が聞こえてきた。
うわぁぁぁ、まずいまずいまずい…。
でも動けないし…
寝たままで布団をかぶる。
しかし、彼はリビングに入ってきてしまった。
「そこか…」
ベッドの布団を剥ごうとしてくるため、必死で抑え、顔を出して言った。
「ちょ、ちょっと体調悪くてです…ね、寝かせてもらってて…その…」
彼はそれをきいて、「え、そうなの…?」
まだ俺が服着てないってことはバレてな……な………
「ちょっ、なにす…秋穂さんっ…!!」
今度は秋穂が俺の布団を思い切り剥がしてきた。
下までは見えないものの…。
「こういうこと。ここでは普通のことだ。遙にも同意の上でヤった。何か問題が?」
「……………お前…」
龍之介さんは怒っている、のだろうか。
「りゅ、りゅう…大丈夫だよ、平気…だから怒らないで。普通なんでしょ…?」
龍之介さんの裾を引っ張って言うと、彼は俺に目線を合わせるように座る。
「遙…」
「その普通って思うの…、やめなよ。」
「えっ…?」
何を言ってるんだろうか。
ここではこれが普通だって…周りの人も言って…
「お前、相手の事何も知らねーままこんなことされていいのかよ。そのままじゃ…これからも相手に取っ替え引っ替えヤられるんだぞ?」
口調の違う彼に驚き、戸惑ってしまう。
しかし
別に悪いことじゃないと思った。
相手がそれで満足ならそれでいい
そう思った。
俺は別に…何だっていいんだって……
思った。
「俺…みんなの為ならこれくらい……どうってことないですよ」
布団で身体を隠しながら起き上がる。
腰には鋭い痛みが走った。
そして続ける。
「俺、あまり周りに興味がないので。……気持ちよかったし…。何より秋穂さんは優しかったです…。他人にさっきやったことをされても……あまり嫌とは思わないと思いますよ、俺…」
自分の本当の気持ちを押し殺すように答えると、彼は辛そうに俺の腕を引っ張った。
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