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なんで。
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やっぱり…気付いてた?
ずっと?
なんで一ノ瀬さんの名前を知ってる?
電話、なんで一ノ瀬さんとしてるって、わかったの……?
「えっ………、な、なんで一ノ瀬さんのこと…」
「え?ごめんねー、あまりにも怪しかったから携帯見たの」
その場で呆然とする。
ロックもかけてある携帯を見つめる。
「いつ………?」
「寝てるときー」
(なに人の携帯勝手に見とんじゃオルァ(#・∀・)おこだよ!)
「パスワード、は?」
「遙の誕生日とか?まあ俺、それ知らないけど。一通り試してたの、1からね」
(なん…だと……!?)
「なっ….、何の為にやったの?」
そう、そこだよ、俺
「最近、様子おかしかったから」
真っ直ぐ目を見て言われた。
「元気ないし、無理してる。特に授業抜け出すこと、多くなったんじゃないの?」
「…………それは…」
「気になって見てみれば通話以外何もしてないじゃない」
だから誰と通話してるのか確かめたかった、と。彼は言った。
「そんな理由で……」
「…そんな理由?首元にキスマークまで付けてよく言うね?」
「っ、…!?」
気付いてる?
なんで?
そんなの、なんでわかるの…?
「あの夜さ、4時に遙が帰ってきたとき見えちゃったんだよね」
そう言って彼は俺の鎖骨のあたりを指差した。
「そんなに心許せる相手なんだ?」
「ちが……」
「そんなに気持ち良かった?」
「聞いて龍之介っ……」
「へぇ、そうなんだ。見かけによらず大胆なんだね遙は」
バンッ!!
我慢できずに机を叩く。
そんな、そんな筈ないのに。
気持ちよくなんてない。望んでもいないのに。心許せる相手なんかじゃ、避ける事を優先したいほど…嫌な相手なのに。
どうして聞いてくれない?
「もう、いいよ……」
俺はそこから逃げた。
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