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無価値said 高野&遙
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「御影…遙、か」
「ええ、こちらの用紙。生徒の必須項目のはずです。なぜ彼だけは書かれていないのか。先程担任に確認したところ校長に必要ないと言われた、と」
遙の個人情報が書かれているその紙を机に置く。
「逆に聞かせていただきましょう高野先生…?なぜそこまで知りたいのか、是非詳しく教えていただきたいですね」
校長はスッと立って、ニヤニヤとした顔でこちらを見た。
「…………あくまでも教えない、ということですかね。わかりました、ならば自分で調べることにします。失礼しました」
こんな不気味なやつに関わっているのか、遙は。
俺が校長室から出る間際、校長はこう言ったのだ
「遙は私のものですよ、高野先生にも一ノ瀬にも渡せない。大事な大事な……ーーーー」
* * *
頭が痛い、吐き気がする。苦しい、苦しい。
でも動けない。
逃げられない。
「痛ッ…いた、ぃ………………ッッ」
寝れないまま、体だけが異常に疲れていた。
そんな中、寝起きの一ノ瀬さんに腕を縛られて抵抗もできないまま
ナイフで刺されようとしてる。
「太もも、この柔らかいところを切るとね…ものすごく痛いんだ」
まるでその感覚を知っているかのように言う。
「嘘っ、やめ……!」
鋭い痛みが生じるとともに、ヌルヌルとした何かが肌を流れていくのがわかった。
切られたんだ
そう認識するのは早かった。
そして劈くような痛みが来るのも、また早かった。
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