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2人は said 逸人
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「んー、二人ともどこにいるんだろう……」
授業中だけど、龍之介と遙のことが気になる。
窓の外を眺めてボーッとしていた。
友人達が国語の先生に指名されて読んでいる。
今日は授業内容が入ってこなさそうだ。
もう一度外を見た時だった。
「ん………あれ、って…遙……?」
なんだかフラフラしている生徒が校門に向かっていくのが見えた。
授業中のはずなのに。
カバンは置いてあるし、走っている彼も手ぶらだ。
なびく髪の毛も、服も、華奢な体も……
「遙だ………………」
校門のところにいる、見たこともない人。
他の人より視力が良くて良かった。
そしてその後を追いかけていく……たぶん龍之介だ。
何かあったんだ。
「…………行かなきゃ」
なんとなく、そんな気がした。
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