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ずっと。
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said 高野
「俺は一度校長室にも行って直接聞いたんだ。あの人にはぐらかされる以上、お前に聞くしかないだろう」
校長は『遙はわたしのものだ」と口角を上げた。
あの時のアレはどういう意味だったのか。遙は校長の何なのかがずっと気になっていた。
だいたい校長は……
「ちょっと先生、遙も病人なんですからね。」
いろいろと思考を巡らせていると、龍之介が苛立ち混じりの言葉を発して俺の前に立った。
「…………そうだな、すまない」
今の遙に聞いたところで何の答えも帰ってこないだろう。
何を焦っているのか……。遙はもう疲れきった様子で龍之介にもたれかかっていた。
??
said 遙
『どこから間違えたのか』
と考える。
『こうなってしまったのは誰のせいか』
とも、考える。
そして行き着く。
「…………全部、俺のせい……」
一ノ瀬さんがああなってしまったのも。
先生と龍之介と逸人を巻き込んだのも。
家族を壊してしまったのも。
「俺……のせい」
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