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階段を駆け上がる。
手にはじっとりと気持ち悪い汗をかいている。
たった数秒でのぼりきる階段がやけに長い。
二階にあがってまず見えるのは、ドアがきっちり閉められた、使われていない両親の寝室それから俺の部屋。
そして1番奥にある、梓の部屋。
ドアは僅かに開いている。
まさか、いやでも、そんなこと。
彼女はきっと優しいから、梓に家あがってなんて言われて、断りきれなくて、そのまま2人で喋ってるんだ。
梓もきっと初めての俺の彼女だからって俺をからかってる、そうだ、きっとそう。
バクバクとなる心臓を押さえ込んで、梓の部屋のドアノブに手をかけたそのとき
『あっ…せんぱ…い、すきっ…あっ、…』
シーツの擦れる音と、彼女の喘ぎ声。
カラカラになった喉から、ひゅるりと音が鳴った。
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