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「お、おは…よう……」
いつも通り、平常心をつとめて、普段どおりの挨拶をする。
やべ、ちょっと裏返った。つか、俺からいつもおはようとか言ってたっけ、どうしよわかんねぇ
いつも通りを考えるほど、いつもどうやって何をしていたかわからなくなる
「あ、あきちゃんやっと起きた〜、おはよ」
俺の声に反応して、梓がそう返す
そしてそのまま、朝食の準備に戻ってしまった。
え、なにそれだけ?
てっきり何かしてくるんだと思って身構えていたのに。
馬鹿みたいに梓はいつも通りだ。
本当にいつも通り、作った料理をてきぱきと皿に盛り付けて配膳していく。
「ねーあきちゃん、そんなとこ突っ立ってない
で手伝ってよ」
「あ、お…おぅ」
なんでだ?何もない?
いただきますという梓の声に合わせて、軽く手をあわせる。
いつもと同じ朝食の風景。飯もいつもと同じ、普通に美味い。
テレビに目をやる梓の横顔を盗み見る。
好きとかなんとか言いやがったのに、何もしてこないのか?こっちとしてはそれが好都合なのだけれど。なんだか拍子抜けした気分だ。
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