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あのあと、そろりと教室に帰った俺を迎えたのは、すでに2個目のパンを半分ほど食べ終わった拓真だった。
「帰ってくんのおせぇぞ〜もう食い終わるとこだったわ」
「あ…わ、悪い………。梓は…?」
「お兄様ならお前が帰ってすぐ帰ったぞ〜」
玉子焼き一個食べちゃったごめんね!って伝言頼まれたわそういや、といいながら拓真が指を差す俺の弁当箱の中をみると、確かに1つだけ色味のいい玉子焼きが消えている。
「あぁ……うん……」
「あのさ…お前梓さんとなんかあった?」
「は、はぁ!!??なっ、なんでそんな…っ!?」
「いや別に、妙に梓さんも機嫌よかったし、お前もなんか変だし、なんかあったのかなって思っただけ」
そう聞いてくる拓真に思わず首を横に振る。
言えるか、実の兄に性的に好きですって言われたなんて。
「ふーん、あっそ、ならいいけど。でも気をつけろよ」
「何がだよ」
やっと食い終わったらしいパンの袋をグシャッと丸めて、拓真はニヤッと笑う
「こんままお兄様にくっつかれてばっかだとお前!一生童貞のままだかんな!」
「うるせぇ!!!!!!!!!!!!!」
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