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告白の動機 5
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俺も、もう一度、雪弥さんに告白し直してみよう。
皆橋さんからの告白を聞いて、自分も憧れの存在だった雪弥さんを好きになって告白して、でもうまく付き合えなさそうだからと諦めようとしてた事を改めて思い出した。
付き合わないと決めた癖に、変な形で両思いになったからか、付き合う事を諦められないのも確かだ。
宙ぶらりんの状態でいつまでもズルズルしてたら、これからもずっとこのままな気がした。
雪弥さんの側は妙に居心地が良くて、ついつい現状でもいい、側に居られればいいと思ってしまう。
でもそれじゃ何も変わらない。
側にいて心地よくても、いつか失うんじゃないかと怯えたり、どこか苦しくて前みたいに雪弥さんに無邪気に甘えたりするのが辛くなっていたのも事実だ。
もう一度気持ちを伝えて、答えを求めたら、今度こそ正式に振られるかもしれない。
もしかしたら、露骨に避けられてしまうかもしれない。
それは凄く怖いけど、振られる事で見える事もあるのかもと思えた。
少しだけ現実に対して、前向きになれたのは皆橋さんのお影だろう。
彼女に恋愛感情は持てないけれど、あの芯の強さやひたむきな姿勢、見習いたい所が沢山あった。
側に居る機会が減っても、避けられても、俺はやっぱり前に進まなきゃいけないんだ。
もう目を背けない。
雪弥さんとの、関係を全てリセットしよう。
もう一度ちゃんとぶつかってみよう。
その結果がどうであれ、ちゃんと受け止めるんだ。
俺はそう決意して、雪弥さんにメールを送った。
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