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デートとは? 2
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「あーだめだー!」
全然思い浮かばない。
いい想像になっていかない。
大体、本当にデートらしいデートを思いついた所で、どうやって誘うんだよ。
今まで付き合って来た彼女に対して、こんなこと全然悩んだことない。
異性ってだけで、一緒に出かければデートになるんだもんな。
同性はそうは行かない。
友達との遊びから、違いを線引きなんて、どこで引けばいいのかわからない。
うーん…。
RRRRR…
ん?電話?
俺はベッドから、身体を起こして液晶を確認する。
『雪弥さん』
そう表示されている文字を見て、俺は目を疑った。
えええっっ!?
雪弥さん…!?
軽く起こしてた身体を完全に起き上がらせ、周りをキョロキョロと確認してしまった。
「も…もしもし?」
緊張して声が上擦ってしまう。
は、恥ずかしい…。
『あ、もしもし、真都くん?ごめんね、こんな遅くに。寝てた?』
「あ、起きてたんで、全然大丈夫ですよ」
心臓がバクバクと拍動を上げるのがわかる。
うう、静まれー!
『明日の稽古のことなんだけど、少し内容を変えることになって、真都くん今日は来れなかったから、伝えておこうと思ってさ』
「あ、ありがとうございます、助かります」
俺はベッド脇に置いていた鞄から、台本とペンを取り出した。
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