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二次会にて 4
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雪弥さんは、ともさんにべったりで、俺は居たたまれたくなって、ドリンクを取りに行くついでに、話しかけられた別のキャストさんの席に移った。
ともさん恰好いいもんな。
雪弥さんも恰好いいのに、ともさんの前で酔っ払ってる時は幼くて、かわいくも見えて。
絵になる2人だったな。
あーいうのを、お似合いっていうのか。
自分の考えに目一杯落ち込んでしまう。
俺が横に居るより、ずっとしっくり来る。
そんな事を考えてしまって。
二人が恋愛感情みたいなものがある関係だとは思わないけれど。
かなわない。
そう思わせられるには十分な光景だった。
ともさんに勝てる所なんて何処にもない。
どうしよう。
こんなことで、簡単に不安になるなんて情けない。
そして、この気持ちが恋であることも同時に気付いてしまう。
ずっと目を逸らしてきたけど。
勘違いだと思いたい気持ちは今でも変わらないけど。
俺は、雪弥さんが他の人を見てるのが嫌なんだ。
雪弥さんが他の人に笑顔を見せるのも嫌だ。
俺だけの雪弥さんでいて欲しいんだ。
初めて、はっきりと自覚する俺の好きの形は、嫉妬と独占欲だった。
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