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craneⅦ
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(夜鶴side)
「や、止めて下さい………!」
父さんは先生の事を押し倒した後、
服を脱がせ始めた。
「貴方。止めて下さい……
またあの時と同じになります!」
母さんがそう言うと父さんは動きをやめ
その隙に先生は父さんから離れた。
「ごめんなさいね……多鶴……
貴方の立場は分かるけど、
今はこの人の言う事に従ってあげて」
先生はコクンと頷き、
服を脱ぎ始めた。
ワイシャツを脱いだだけで、
鎖骨に鶴の刺青が見えた。
「これで分かりましたか?」
すると父さんは悪い笑みを浮かべ、
「分からんな、
背中を見せてくれないと」
「貴方はとことん性格が悪いですね」
そう言いながらワイシャツの下に
着ていたTシャツを脱いだ。
そして後ろを向くと、
蠍の刺青と多くの痣と切傷と
火傷の跡が背中全体に広がっていた。
「やはり多鶴だったな……
喋るようになっただけ大きな進歩だ」
「貴方に褒めてほしくありませんね、
そもそも私が喋らなくなったのも、
この背中のものも全部、
貴方が原因でしょ?」
「それもそうだったな?」
「なら私は帰らしていただきます」
「それはダメだ」
「何故?」
「私の事を警察に売った
お仕置きをしなければいけないから」
すると先生はいつの間にか
着直していた服を思いっきり
握りしめ震え出した。
「多鶴……帰りなさい……」
母さんが優しく触れると、
先生は走って帰っていった。
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